教員を目指す学生にとって,教育実習は必修科目であり,教育実習を経験することは将来教員になるうえで大きな学びになる一方で,体力的にも精神的にもかなりのストレスがかかると思われる。しかし,同じように教育実習を経験してもその程度には個人差があると考えられる。そこで本研究では,Cornell Medical IndexおよびState-Trait Anxiety Inventoryを用いて被験者の自覚症状・不安を評価し,教育実習中の出来事・家庭環境・生育環境・支援ネットワーク・コーピング手段・性格傾向に着目し,教育実習中の自覚症状・不安の増加に関わる要因についてスピアマンの順位相関係数により検討した。