@article{oai:aue.repo.nii.ac.jp:00001045, author = {古田, 真司 and 松下, 美惠 and 池田, 玉味 and 古田, 加代子 and 宮尾, 克}, journal = {愛知教育大学研究報告. 芸術・保健体育・家政・技術科学}, month = {Feb}, note = {text, 愛知県内の14施設(総合病院)で正常分娩をした入院中の褥婦のうち,初産婦で満期産である妊娠37週から41週の間に経膣分娩をした,38名の喫煙妊婦と380名の非喫煙妊婦に,喫煙経験などに関する無記名の自己記入式アンケートを行ない,同時に,カルテから必要なデータを抽出して結合して集計分析を行なった。さらに,非喫煙妊婦の中から,喫煙妊婦と「妊娠週数」「生まれた児の性別」が一致し,妊婦の「身長」は±4cm以内,「妊娠前の体重」は±4kg以内,「分娩時の年齢」が±5歳以内で一致する対照1名を任意に選んで,マッチド・ペア法による検討を行なった。その結果,以下の知見を得た。1.喫煙妊婦(n=38)と非喫煙妊婦(n=380)全体の比較では,児の出生体重が喫煙妊婦が非喫煙妊婦に比べてやや小さかったが有意差はなかった。しかし,出生時の児の頭囲は喫煙妊婦が非喫煙妊婦に比べて約0.5cm小さく有意な差が見られた。胎盤の重量は,喫煙妊婦の方が非喫煙妊婦に比べて約40g小さく有意な差が見られたが,妊娠中に増加した妊婦の体重では,逆に喫煙妊婦が非喫煙妊婦に比べ約1.3kg多く,有意な差が見られた。2.妊婦の年齢,身長,体重などを厳密にマッチさせたデータによる集計結果(マッチド・ペア法)によると,出生体重や頭囲は,全体の集計とは異なり,喫煙妊婦と非喫煙妊婦でほとんど差が見られなくなった。しかし,胎盤の重量は喫煙妊婦の方が少なく有意な差が見られた。また,妊婦自身の妊娠中の体重増加は喫煙妊婦の方が大きく,こちらも有意な差が見られた。3.マッチさせたデータによる喫煙妊婦と非喫煙妊婦の比較で,出生体重や頭囲に差を認めなかったが,母親の体重は有意に喫煙妊婦の方が増加しているので,喫煙妊婦の児が相対的に体重が小さいのは明らかである。胎盤重量も,増加した体重の大きさに比例せず,むしろ喫煙妊婦の方が有意に小さいので,比較的本数が少ない初産婦の喫煙状況下でも,児の成長になんらかの影響を与えていることが明らかとなった。}, pages = {87--92}, title = {妊婦の喫煙が児の発育に及ぼす影響 ―母親の身長,体重,年齢および妊娠週数を一致させたマッチド・ペア法による検討―}, volume = {44}, year = {1995} }