@article{oai:aue.repo.nii.ac.jp:00001698, author = {佐野, 竹彦}, journal = {愛知教育大学研究報告. 教育科学}, month = {Feb}, note = {text, 本研究の目的は,佐野(1982,1985)が行った関係固定型の2種のアナロジー推理課題の解決プロセスについての分析結果と比較しながら,関係変動型の幾何図形アナロジー推理課題の解決プロセスについて吟味することであった。被験者は大学生,および大学院生30名であり,彼らに真偽反応形式の関係変動型の幾何図形アナロジー推理課題を実施した。解決プロセスのモデルとして,正答表象形成モデルと関係比較モデルの2つを仮定し,両モデルとも,符号化の方法,写像の有無,属性比較の方法,の3つを組み合わせて,12個の下位モデルを作成した。個人データについて,各項目タイプでの各成分の実行回数を独立変数とし,反応時間を従属変数とする重回帰分析を行い,2つのモデルの各々について,最適下位モデルを決定した。得られた結果は以下のとおりである。1.関係固定型のアナロジー推理課題の場合と同様に,関係変動型のアナロジー推理課題についても,関係比較モデルよりも正答表象形成モデルの方がデータに対する適合度が高かった。2.正答表象形成モデルによる分析結果に基づいて,佐野(1982, 1985)と本研究で用いた3種の課題を成分レベルで比較した。符号化の方法,写像の有無についての課題差は,課題を構成する刺激次元の差(分離次元が統合次元)に帰因すると考えられた。属性比較の方法については,課題差はなく,3課題ともほとんどの被験者が,すべての属性比較を中途打切り的に行っていた。3.成分の実行時間について3課題を比較した結果,符号化に要する時間では,3課題相互間に差がみられた。属性比較に要する時間は,関係固定型の課題よりも関係変動型の課題の方が長かった。}, pages = {211--220}, title = {関係変動型のアナロジー推理のプロセス}, volume = {38}, year = {1989} }