@article{oai:aue.repo.nii.ac.jp:00001958, author = {山田, 綾}, journal = {愛知教育大学教育創造開発機構紀要}, month = {Mar}, note = {text, 本研究は,教育職能の「専門性」を発展させる教員養成カリキュラムを検討するために,スウェーデンの教師教育改革(2000年)で提案された教師教育プログラムの枠組みと,それを具体化した大学のカリキュラム事例並びに改善動向について検討した。スウェーデンでは,1990年代に教育の地方分権化・教育内容の弾力化などの新自由主義教育政策が推進されたが,他方で「平等」と「民主主義」の実現が目指され,レールプラン(ナショナル・カリキュラム)が改訂された。これらの改革は,教師の専門性を必要とした。しかし,90年代の教師教育の調査は,「教師の仕事」に関する研究と大学における教師教育の立ち後れや,教育現場と教員養成や現職教育の不連続による教師の研究的実践の停滞などの問題を明らかにした。政府は,「教師教育」と「教師の仕事」に関する研究を促すとともに,専門的な教師教育を実現するために,2000年に教員資格を統合し,教師教育プログラムの枠組みを示した。「専門性」と「柔軟性」をキーワードとする教師教育プログラムの枠組みは,教師に共通に必要な仕事の社会的基礎を共有する「一般的教育」,専攻する教科や主題を重点的に学ぶ「教科/主題領域に重点をおいた教育」,それらを深めたり広めたりする「専門化教育」の3つのパートで構成され,各パ-トに学校での調査や実習が課された。それは,経験と理論による実践の反省的考察や,教科研究と教育実践学の融合,構成主義の知識観や多文化視点による教科内容批評などを重視し,教師が教職期間を通して実践的研究を続けていけることを期待するものであった。教師教育を行う各大学はプログラムの具体化を求められ,カリキュラムを開発・実施し,大学評価のもとで改善してきた。その結果,ストックホルム大学のように,教師の「専門性」として,専攻する教科や学校段階の違いと特性を重視するカリキュラム開発に向かう大学もみられた。}, pages = {65--74}, title = {教師教育の専門化とカリキュラム ―スウェーデンの教師教育改革(2000年)とその後の動向を中心に―}, volume = {2}, year = {2012} }