@article{oai:aue.repo.nii.ac.jp:00002194, author = {廣澤, 愛子}, journal = {愛知教育大学教育実践総合センター紀要}, month = {Feb}, note = {text, 外傷体験を抱えた子どもの心理療法において,ごっこ遊びや箱庭を通して自らの外傷体験を '象徴的に物語る’ことは,彼らが外傷体験から回復することの一助になると思われる。'象徴的に物語る’ことの治療的効果としては,以下の2点が挙げられる。すなわち,①‘物語る’という意識的(主体的)行為が,断片化した外傷性の記憶をつなぎ,当人が‘意識の主体性’を取り戻すのをサポートする。そしてその際,②物語の‘象徴性’が,暴力や飢えや悪といった '死の側面’ばかりにリアリティを持っている彼らのこころに,善や癒しといった '生の側面’を徐々に引き出し,'死の側面’と '生の側面’を少しずつつなげ,彼らの心身に‘生と死のサイクルー自然のリズムー’が取り戻されるのをサポートする。但し,外傷体験に纏わる記憶を物語ることは,それが必要なときに行うことが重要であり,機が熟していないときに物語ることはかえってこころの傷を深める結果になる。この点には留意が必要である。}, pages = {269--277}, title = {子どもの外傷体験に '物語ること’がもたらす治療的効果について}, volume = {8}, year = {2005} }