@article{oai:aue.repo.nii.ac.jp:00003243, author = {市橋, 正一}, journal = {教養と教育}, month = {Mar}, note = {text, 愛知教育大で筆者が行う基礎教育科目[科学・技術と人間]の内容の紹介と、その授業を通じて行ったアンケート調査の結果をまとめた。この講義では、農業分野の科学技術が人類の生存に果たす役割について学び考えることを意図してきた。授業では、人間が生きていく上での装飾用植物(花)の必要性について紹介し、花に興味を持つ学生が増えてくれることを望んでいる。また、食用作物の歴史、個別の作物に関する説明も行っている。学生の食に関する興味を喚起する意味で行った、日常食べている野菜の種類の調査では、受講生の食べた野菜の種類の合計は112種であった。これは、日本人が大正時代までに食べてきた植物の種類数127に比べると多いと見られた。しかし、一人当たりの平均の種類数で見ると3種類前後であること、また皆がよく食べる野菜がある一方、食べられる頻度の少ないものも多いことからも、必ずしも多くの野菜が食べられているのではないと推測された。この112種のうち伝統的なものは61種(54%)であり、日常食べる野菜果物の半数以上は、過去に食べられていた食材と共通するものであった。3年間の調査を通じて、食べられた頻度の最も高い野菜はニンジンであった。続いて、キャベツ、レタス、タマネギ、ネギがよく食べられる野菜であることが明らかになった。これらの学生の嗜好の形成には、食生活の変化と、野菜の生産方法、育種的進歩が関係していることが推測された。学生の持っている知識の貧弱さ、知的好奇心の希薄さは、すべての授業の中で良く感ずることであるが、アンケートなどの回答からすれば、必ずしもすべての受講生が興味を持っていないわけではなかった。食に関する興味関心は誰もが持つものと思われ、愛知教育大生も、筆者の授業を通じて、少しでも食に関する興味を増大し、豊かな食生活を送ってくれることを望んでいる。}, pages = {95--102}, title = {愛知教育大生の食べている野菜と果樹}, volume = {7}, year = {2007} }