@article{oai:aue.repo.nii.ac.jp:00003698, author = {Tatang, Suratno and 久野, 弘幸}, journal = {生活科・総合的学習研究}, month = {Mar}, note = {text, インドネシアにおける授業研究は、1990年代後半より急速に発展してきた。その背景には、日本国際協力事業団(JICA)によるインドネシア教育大学への授業研究開発支援がある。インドネシア教育大学は、現在においてもインドネシアの授業研究を牽引するリサーチセンターであり、そこから生まれたプログラムは、インドネシアの多くの地区に広がっている。本稿は、ジャカルタ市中心部にある聖ウルスラ小学校における「授業研究による学校改善プログラム」に着目し、JICAによる日本型授業研究がどのように受容され、また変容し、各国の学校や教員研修に影響を与えているか明らかにすることを目的としている。具体的には、①教師の学びを促す授業研究の組織構成、②教師の学びのステージとなる授業研究サイクルの2点を視点に、授業研究の体制づくりとそれによる教員の資質向上の取り組みを明らかにする。本稿が示したインドネシアにおける日本型授業研究の影響とその効果の一端は、例えば、授業計画に「予想される児童の反応」を加え、子どもの視点を元に授業を組み立てることなどに現されている。このことは、単に授業研究をどのように実施するかという表層的な手順論を越えて、授業は誰のものかという本質的な議論と認識を必要とし、必然的に授業観や教育観に至る認識の交流をもたらすものとなる。教師のプロフェッションとは何か、それはどのように形成されるのか、授業研究は教師のプロフェッション形成にどのように有効に働くのか、教師の専門性形成に有効な授業研究とはどのようなものか。これらの問いは、日本の授業研究の水準をもう一段階高めるために必要な検討課題である。本講が持つ重要な意義は、インドネシアやシンガポールなどアジアの授業研究を視点に置いて日本の授業研究の質的改善を図ると共に、世界的な授業研究・教育学研究のステージから授業研究の意味や位置付けを探ることにある。}, pages = {1--10}, title = {Lesson Study Development in Asian Countries: ―Focusing on “School Improvement Program”in an Indonesian Primary School―}, volume = {11}, year = {2013} }