@article{oai:aue.repo.nii.ac.jp:00004139, author = {野田, みさき and 吉岡, 恒生}, journal = {愛知教育大学教育臨床総合センター紀要}, month = {Jul}, note = {text, 本論は,自閉症と診断された特別支援学校高等部の男子生徒との,1年半にわたるプレイセラピーの経過を通して,セラピストとの間で繰り広げられた遊びの変遷とコミュニケーションの在り方を検討したものである。男子生徒は4歳からプレイセラピーを継続して行っており,担当したセラピストは筆者を含め6人いる。過去のプレイセラピーにおける男子生徒の変化も振り返りながら,考察を進めていく。1年半の治療経過を8期に分け,男子生徒の遊びの特徴を期ごとに見ていくと,第Ⅰ期「クレヨンによる描画遊び」,第Ⅱ期「描画の模写」,第Ⅲ期「共同制作」,第Ⅳ期「再現遊びの表出」,第Ⅴ期「再現遊びの広がり」,第Ⅵ期「プールでの遊び」,第Ⅶ期「描画を用いた演劇遊びの表出」,第Ⅷ期「絵を媒介とした交流の深化」と変遷していった。男子生徒は,見たアニメや動画の一場面を描くことが多い。男子生徒の描画遊びは,見た物を描画で再現することから始まり,セラピストと一緒に絵を完成させる経験を経て,最終的には描画を通してセラピストとイメージを共有して演劇遊びを行うように変化していった。コミュニケーションの面では,セラピストと目線が合わない段階から,セラピストに自分から言葉や絵で伝えようとする段階まで変化した。男子生徒の遊びの変化には,男子生徒の関心を惹きつける描画を通して関わりを深めたこと,描画をツールとして男子生徒とイメージを共有しようとしたことなどのセラピストの働きかけが関係しているのはないかと考えられる。}, pages = {63--70}, title = {自閉症者とのプレイセラピー ― 描画を通した世界観の共有 ―}, volume = {6}, year = {2016} }