@article{oai:aue.repo.nii.ac.jp:00004140, author = {筒井, 麻衣 and 吉岡, 恒生}, journal = {愛知教育大学教育臨床総合センター紀要}, month = {Jul}, note = {text, 本論は,自閉症と診断された5歳男児(以下Cl)とのプレイセラピーの経過を通し,プレイセラピーの中で「なぞり技法」を行う有用性や意義,プレイセラピーにおける「なぞり技法」と「逆模倣」について検討した。治療経過は第Ⅰ期「ClがThに慣れる時期」,第Ⅱ期「ClからThへの関わりが増える時期」,第Ⅲ期「遊びのやりとりを通してThとClの関係が深まる時期」と変遷した。プレイセラピーにおいて,「なぞり技法」を使用することは,導入期の関係を作り,互いの受容と理解を深め,Clの自己理解・感情理解を促すと考えられる。プレイセラピーの中でClは,Thの言葉を取り入れながら感情を言語化することがみられるようになった。一方,関わりが深まるにつれ「なぞり技法」を使用する場が減少したことなど,その限界をThが感じるようになった。また,プレイセラピーの中で「なぞり技法」以外に逆模倣的な遊びが生まれた。「逆模倣」を使った関わりを通し,ClがThにアイコンタクトをしたりThの動きに注目したりするなど,基礎的なかかわりが促されたと考えられた。二つの技法を用いたことで,言語的な関わりと基礎的な関わりという側面からThがアプローチできたと考える。プレイセラピーにおいて「なぞり技法」の使用はClとThが関係を築く上で有効であり,自己理解や情動の共有などを促すことにも繋がると考えられる。「逆模倣」のような技法と合わせての使用も可能だと考察した。}, pages = {71--78}, title = {就学前の自閉スペクトラム症のある男児とのプレイセラピー ―「なぞり技法」を中心とした関わりを通して ―}, volume = {6}, year = {2016} }