@article{oai:aue.repo.nii.ac.jp:00004168, author = {青野, 香那恵 and 吉岡, 恒生}, journal = {愛知教育大学教育臨床総合センター紀要}, month = {Jul}, note = {text, 本論は,精神発達遅滞と診断された4歳男児の1年半以上にわたるプレイセラピーの経過を通して, セラピストとの間で繰り広げられたごっこ遊びの変遷を検討したものである。治療経過を7期に分け,男児のごっこ遊びの特徴を期ごとに見ていくと, 第I期「ふり・見立ての確立」,第II期「ごっこ遊びの始まり」, 第III期「日常生活の経験のごっこ遊びへの反映」,第IV期「幼稚園での経験のごっこ遊びへの反映」,第V期「ごっこ遊びの決まり事の複雑化」,第VI 期「遊びのイメージの拡充と他者とのかかわり」, 第VII期「想像力を働かせながらのごっこ遊びの展開」と変遷していった。男児のごっこ遊びの発達段階は, セラピストから始発したふり・見立てに男児が応じたことに始まり,最終的には空想やファンタジーの段階に至った。第I期から第VII期を通して男児のごっこ遊びは,彼の表象・象徴機能の発達とともに変遷していった。その背景として,セラピストが男児の思いに共感し,彼に近い水準へおりることによってコミュニケーションを促進しながらも,そこより一歩高い水準への移行を容易にする手がかりを導入したことが関係していると考えられる。また,ごっこ遊びにおけるセラピストは,イメージ世界を豊かに生きていくための仲介役としての役割を担っていると考えられる。}, pages = {55--62}, title = {精神発達遅滞と診断された幼児のごっこ遊びの変遷 ―プレイセラピーを通じて―}, volume = {4}, year = {2014} }