@article{oai:aue.repo.nii.ac.jp:00004594, author = {岡田, 暁宜}, journal = {Iris health}, month = {Dec}, note = {text, 近年,産業精神保健の中でメンタルヘルスケアは重要な項目の一つである。 2006年の厚生労働省の『労働者の心の健康の保持推進のための指針』1)では,メンタルヘルスケアの基本として,労働者への教育研修や情報提供などを通じて,労働者のセルフケアを支援することを重視している2)。セルフケアは,健康な労働者を対象にした一次予防,ハイリスク労働者や潜在的有疾患労働者を対象にした二次予防のみならず,精神疾患を有する労働者の三次予防としても重要である。労働(事業場)と医療(診療所)の間に連続性を認めるならば,セルフケアの概念を産業精神保健の領域でのみ捉えるのではなく,精神医学の視点から捉えることで,労働者への幅広い教育研修が可能になる3)。中でも力動精神医学は,健康と病気の連続性を前提とした精神分析に基づく精神医学であり,セルフケアを論じる上で有用である。 本稿において,力動精神医学の視点から産業精神保健におけるセルフケアについて論じた。セルフケアでは,ケアする主体とケアされる対象を同一とする実践であるが,人間は全能ではないので,自ずと他者によるケアや第三者の関与が必要になる。よってラインケア,事業場内産業保健スタッフ,事業場外資源によるケアは,労働者のセルフケアの観点からも重要であり,セルフケアの推進は,事業者や事業場内保健スタッフの役割でもある。セルフケアの本質は,労働者自身によるケアだけで完結することではなく,必要に応じて他者によるケアを受けることである。セルフケアはメンタルヘルスケアの基本であり,同時に目標でもある。}, pages = {17--23}, title = {セルフケアについて ―産業精神保健と力動精神医学の架け橋として―}, volume = {12}, year = {2013} }