@article{oai:aue.repo.nii.ac.jp:00006112, author = {吉川, 智子 and 岩田, 吉生}, journal = {障害者教育・福祉学研究}, month = {Mar}, note = {text, 大脳皮質聴覚野活動を検討するために,脳磁図(magnetoencephalography ; MEG)を用い,聴覚誘発磁界(AEF)のN100mの反応の波形と,信号源推定の解析を行うことを目的とした。方法としては,聴力正常者を対象とした。ニューロマグ社製システム(Neuromag Ltd., Vector View^TM.,Helsinki, Finland)のヘルメット型脳磁計を使用して,聴覚誘発磁界(AEF)のN100mを計測した。刺激音は,持続時間60ms,rise/fall timeは10msの1kHzトーンバーストを使用した。音圧は,基準音圧80dB(SPL)と,左右側耳の閾値を上昇および下降にてランダムに一側耳から呈示した。50回の加算平均を各2回行い,対側耳から40dB(SPL)のホワイトノイズでマスキングをした。測定中の覚醒状態を確認するために,脳波(EEG)の計測も同時に行った。また,磁場発生源の解剖学的な位置を明らかにするために,MRI画像上に脳磁場データを重ね合わせて,解析を行った磁場発生源の解剖学的位置を明確にさせた。結果として,基準音圧80dB(SPL)呈示時では,一側耳の刺激においても,両半球に反応が認められた。さらに,刺激耳に対する対側反応は,同側反応に比べて潜時が短く,振幅が大きい交叉優位性が示唆された。電流双極子モデルで推定した結果,信号源は側頭葉上面に推測された。脳磁図は,大脳皮質レベルにおける聴覚機能の評価や,信号源を推定する上での機能的ランドマークとして重要であることが考察された。また,加算平均波形において限界のある解析などに対しては,コヒーレンス解析を適用させるなどして,適宜,解析法を検討する必要性が推察できた。また,脳磁図は非侵襲性に,大脳半球別に聴覚野の活動を評価できるため,聴覚管理や聴覚補償の左右耳の決定などに幅広く応用が可能であると考えられた。}, pages = {127--135}, title = {聴覚誘発磁界のN100m反応時における信号源推定の解析}, volume = {13}, year = {2017} }