@article{oai:aue.repo.nii.ac.jp:00007121, author = {稲葉, みどり}, issue = {1}, journal = {愛知教育大学研究報告. 人文・社会科学編}, month = {Mar}, note = {text, 本研究では、第一言語としての日本語の発達の過程を英語の発達過程と比較した。日本語を第一言語とする子ども(JL1)と英語を第一言語とする子ども(EL1)の物語文を同じ手法で分析し、結果を比較することにより、両者の類似点、相違点から発達の普遍的側面や個別言語に特有の側面等を探ることを目的としている。また、英語との比較により、日本語の発達の特徴をより明確に提示し、新たな知見を得ることをめざしている。研究では、JL1とEL1について、1)発話数の年齢による推移、2)形態素数の年齢による推移、3)平均発話長から見た発達過程、及び、4)個人差から見た発達過程等を比較分析した。結果から、発話数は、JL1では3~9歳間であまり増加しないが、EL1では4~9歳にかけてJL1よりも大きな増加が見られ、9歳児の発話数は両者で近い値を示した。形態素数はJL1の方がEL1よりも全体に高い値を示したが、年齢と共に純増する発達傾向は両言語で類似していた。日本語の平均発話長をMLUm、MLUwの2つの手法で算出した結果、MLUmは、MLUwよりかなり高い値となり、分析方法によってかなり数値に差が出るとことが分かった。さらに、大人の値への到達度という観点から平均発話長を分析し、JL1とEL1において5歳頃までにほぼ大人の9割の値に到達するという類似の傾向が見られること発見した。個人差の分析では、JL1、EL1において、バラツキと安定を繰り返しながら次第に高い値になる様子が見られた。これらの結果は、本研究の対象となった言語資料のみから得られた結果であり、今後はより広い言語資料を用いた更なる分析により検証していく必要がある。}, pages = {47--55}, title = {日本語と英語の母語の発達過程の比較 ― 発話数・形態素数・平均発話長の分析 ―}, volume = {67}, year = {2018} }