@article{oai:aue.repo.nii.ac.jp:00007203, author = {長田, 洋一 and 都築, 繁幸}, journal = {障害者教育・福祉学研究}, month = {Mar}, note = {text, 通級指導教室の自立活動の授業で童話を題材とした心理劇(以下,心理劇)を行い,通常の学級で級友や集団との関わりに改善が見られるかどうかを検討した。対象は自閉症スペクトラム児の範疇に含まれる9歳男子,2名である。一人は,積極・奇異群に属するタイプであり(A児),他の一人は,受動群に属するタイプである(B児)。心理劇は,童話を用いて半年間に12回実施した。両児の変容過程を心理劇場面の行動と通常の学級の担任による対人関係の評価と行動観察から検討した。その結果,心理劇場面でA児は素直に自己表現ができ,また主役を演じたことで満足感が得られ,そのことが自信につながった。B児は役の視点から演技をし,A児に仲間意識を持つようになった。通常の学級でA児は集団活動への参加意欲が増し,嘘をつく回数が減少した。B児は級友の誰にでも応じるようになった。学級担任の評価では,両児とも「自分自身に関すること」が有意に上昇した。これらの結果より,心理劇が積極・奇異群の自閉症スペクトラム児には主役が与えられ,演じることが満足感につながること,受動群の自閉症スペクトラム児には他者と関わることが教室での人間関係のリハーサルに影響をあたえるのではないかと推察された。}, pages = {45--53}, title = {通級指導教室の自閉症スペクトラム児に対する 童話を題材とした心理劇の適用}, volume = {15}, year = {2019} }