@article{oai:aue.repo.nii.ac.jp:00007395, author = {稲葉, みどり}, journal = {教養と教育}, month = {Oct}, note = {text, 本研究は、日本語教師養成に関する実践研究である。日本語教育を主専攻とする学部2年生を対象とし、日本語教授法に関する理解を深め、実践力の基礎を養成するため、模擬授業(マイクロ・ティーチング)等を導入した授業を実施した。授業は、主に次の4つの課題で構成した。1)様々な外国語教授法(文法訳読法、直接法、オーディオ・リンガル、サジェストペディア、コミュニカティブ・アプローチ等)の一つについて各グループで調べて発表する。2)その教授法を用いて日本語の模擬授業を行い、教授法の特色、短所、長所、日本語教育への応用可能性等をディスカッションする。観察者は、学習者役を務めるとともに、授業担当者へのフィードバックを行う。3)発表や模擬授業後、授業での活動について設問に回答する形式で省察を行う。4)授業の総括として、省察レポートを書く。本研究では、これらの一連の授業の課題の中から、実習生が他の実習生の行った模擬授業を観察してどのようなことを学んだかに着目し、「教壇技術」「学習目標等の設定」「教授法の特徴」「教材・教室環境」「学びの源流」の5つの観点から考察した。その結果、1)「発問や応答の仕方」「声の大きさや話し方」等、教壇で実際にどのように振る舞うかに関心が高いこと、2)「学習内容の広さや深さ」「学習難易度の設定」等、学習内容の絞り込みやレベルの設定の方法等が参考になったこと、3)様々な教授法の「短所」「長所」が理解できたこと、4)「座席の配置」や「学習・教室環境づくり」の方法等に発見があったこと、5)「自分が共感する点」や「自分とは別の見方」からより多くを学んだことが明らかになった。これらは、教授法の特色等に関する机上での学習というよりは、観察者として客観的に模擬授業を観察することで得られた成果ではないかと考える。どれも、日本語教師に求められるスキルとしては、初歩的なものばかりであるが、初めて教壇実習に臨んだ実習生にとっては、新たな発見や気づきであったにちがいない。今後は、他の資料の分析を進め、模擬授業における学びをさらに追究したいと考えている。}, pages = {1--8}, title = {日本語教授法の理解と実践力の育成 -模擬授業の観察を通じて実習生が学んだこと-}, volume = {19}, year = {2019} }