@article{oai:aue.repo.nii.ac.jp:00007465, author = {稲葉, えいり and 稲葉, みどり}, journal = {愛知教育大学教職キャリアセンター紀要}, month = {Mar}, note = {text, 英語学習者の受動態の習得における代表的な問題の1つとして、自動詞を受動化してしまう誤用が多くの先行研究から明らかになっている。中でも非対格動詞を受動化する誤用は、過剰受動化(overpassivization)と呼ばれ、日本人だけでなく、韓国語や中国語などの他の言語を母語とする英語学習者にも見られることが報告され(Ju, 2000; Shin, 2011他)、過剰受動化に関する様々な学説が提示されている。一方で、非能格動詞の過剰受動化についての研究はごく少ない。本研究では、はじめに、受動態の習得に関する先行研究を概観し、受動態の習得について再検証すべき点を明らかにした。次に、日本の大学で英語を学ぶ大学生を対象に、実際に自動詞の受動化の誤用が見られるかどうかを、文法性判断タスクを用いて再検証した。本研究では、比較的先行研究が少ない、非能格動詞の過剰受動化について分析した。その結果、大半の被験者は、非能格動詞の能動文が正しい文であること、また、非能格動詞の受動文(過剰受動文)が非文であることについて理解できていたことが明らかになった。一方で、動詞によっては誤って非能格動詞の過剰受動文を正しいと判断する傾向が見られた。被験者が、過剰受動文を正しい文だと判断した原因は、動詞固有の意味や言語構造など様々なことが考えられた。今後の課題は、過剰受動化を引き起こす要因をさらに詳しく追究するために、文法性判断タスクの精緻化、および、スピーキングやライティング等、実際に言語を発信した時のデータの分析をすることである。}, pages = {77--83}, title = {非能格動詞の能動文・過剰受動文の文法性判断 -動詞による差異に着目して-}, volume = {4}, year = {2019} }