@article{oai:aue.repo.nii.ac.jp:00007801, author = {樋口, 亜瑞佐}, journal = {愛知教育大学教育臨床総合センター紀要}, month = {Jul}, note = {text, 社会的養護における入所児童らの高校への進学率はアップしている。これに関連して,児童養護施設退所者の高等教育機関(大学・短期大学・各種専門学校)への進学率も伸びてきており,各種貸付・給付型等の奨学金制度の拡充や,社会的養護出身者を出願対象とする大学のコースも徐々に展開している。こうした社会資源の後押しも進学率をアップさせる要因として機能していると考えられる。また児童養護施設は厚生労働省の指針に伴い,退所者らのリービングケア・アフターケアを充実させられるような人員配置やその人材育成に一層力を入れる方向へ転換期を迎えており,退所前後のケースに対する支援の精度を上げることが重視されるようになった。だが,こうした変化の一方で,一般家庭と比較すると施設退所者の進学後の中退率は全体の30%近くにものぼることが問題となっている。これには彼らの原家庭の状況に依拠する経済的基盤の弱さや,彼らが困難に陥った際に原家族が相談相手として機能しにくい点のほか,トラウマの問題,レジリエンスの立ち上がりにくさや自己史の未整理といったことが考えられる。そこで本稿は,児童養護施設における進学や中退に関する現状を概観し,困難に陥った際の心理的課題として考えられることを踏まえ,今後の心理的支援について検討することを目的とする。}, pages = {27--36}, title = {『社会的養護における進学支援』}, volume = {10}, year = {2020} }