@article{oai:aue.repo.nii.ac.jp:00008167, author = {稲葉, みどり}, journal = {教養と教育}, month = {Oct}, note = {text, 本研究では、大学生がどのような意識や方法等で英語学習に取り組んでいるかを自己調整学習の観点から考察した。自己調整学習とは、学習過程の全てに学習者自身が能動的に関わり、自己の認知活動や行動を制御しながら、効果的に学習目標を達成しようとすることである。Zimmerman(1989)は、自己調整学習を「予見」「遂行」「自己内省」で構成される段階的循環モデルで提示している。そこで、大学1、2年生がどの程度自律的、省察的、体系的な学習を行っているかを把握するため、自己調整学習の3要素である学習への動機づけ、学習方略の使用、メタ認知活動の状況についての意識調査を実施した。その結果、調査対象となった学生は、段階的循環モデルの予見段階、遂行段階、自己内省段階において、自己制御、メタ認知、学習方略等の活動を行っており、自己調整学習を遂行していることが明らかになった。しかし、英語への興味・関心や自己効力感が薄く、目標設定・方略計画が不十分であること、学習の認知モニタリングに積極性が足りないこと、原因帰属や結果評価等は行っているが、学習方略の検討や目標の再設定等には及んでいない傾向が見られること等が分かった。また、動機づけ、自己効力感、学習方略と英語熟達度の間には相関が見られ、自己調整学習が英語熟達度に影響を与えることが示唆された。自己調整学習のスキルは学力向上や学力格差の改善に効果的であるとする研究等があり、教職をめざす学生にとっては、自身の学力等の向上や学校教育の現場での指導に役立つ知識・スキルであると考えられる。よって、自己調整学習で提示されるような学習スキルを構築できるような教育プログラム等の開発が今後の課題である。}, pages = {1--8}, title = {大学生の自己調整学習の分析-英語学習における動機づけ・メタ認知・学習方略-}, volume = {21}, year = {2021} }