@article{oai:aue.repo.nii.ac.jp:00008380, author = {堀田, 景子}, journal = {研究紀要}, month = {Mar}, note = {text, 本校では、2018年よりClassiを導入し、また、2019年からBYOD(Bring Your Own Device)を試験的に始め、現在は生徒の個人情報端末を利用しながら授業やさまざまな学習活動を行っている。個人の情報端末を学習活動に利用することに伴い、2018年度から継続して情報機器の利用実態調査を行ってきた。本年度より、情報機器の利用実態からその活用状況やインターネットの利用環境に注目し、内閣府が実施している「青少年のインターネット利用環境実態調査」を基に調査を行った。 インターネットを利用している機器は、自分専用のスマートフォンの利用が98.8%で最も多く、次いで、インターネット接続テレビが36.6%、ゲーム機が36.2%であった。スマートフォンの利用内容は、投稿やメッセージを交換するが99.2%で最も多く、次いで動画を見るが90.9%、音楽を聴くが87.7%、検索するが87.5%で多かった。スマートフォンの利用時間は、2時間から3時間が29.5%で最も多く、1時間から2時間が26.7%、3時間から4時間が18.1%であった。内閣府の調査と比較して本校生徒の特徴は、スマートフォンの利用時間が長くなく、長時間利用者が少ない点である。インターネットの危険性についての学習の機会は、学校(小・中・高)の講演会や配布資料が84.3%、学校の授業が70.2%で高く、多くの生徒が学校を通じて危険性等を学んでいる。また、危険性についてより知りたいと考えているテーマは、セキュリティに関する問題が37.8%、プライバシー保護に関する問題が29.6%、電子商取引に関する問題が26.6%で他の項目より高く、これらの項目に不安があることもうかがえた。 また、オンライン授業および対面授業に関する質問では、対面授業になって良かったと思うことの上位には、クラスメイトと一緒に授業を受けている感じがするが最も高かった。一方オンライン授業の良かった点として回答している割合が高かったものは、進度が適切だが挙げられており、昨年度の休校期間中にも学習の停滞がないように工夫した成果があったのではないだろうか。 デジタルネイティブ世代の本校生徒は、インターネットを利用して様々な活動を行っており、特にスマートフォンは利用内容からも生活の一部となっている。一方で、その危険性や利用の仕方、セキュリティ面で不安に思っている生徒も少なくない。スマートフォンのソフト面、ハード面ともに変化のスピードが早く、これらの適切な情報を素早く収集し理解していかなければ、思わぬトラブルに遭う可能性もある。その点では本校でも現行の情報モラルやネットリテラシーの指導以外にも、セキュリティ、課金や商取引などの消費者教育という観点での指導必要となるだろう。また、本校では来年度の新入生から一人一台iPadを所持して学習活動を行う予定である。今後は来年度の新入生がどのようにiPadを利用していくのか、また学習活動を通しての課題は何かを含め、インターネットの利用環境実態調査を継続していきたい。}, pages = {151--158}, title = {インターネット利用環境実態調査2021}, volume = {49}, year = {2022} }