@article{oai:aue.repo.nii.ac.jp:00008450, author = {鈴木, 伸子 and 松本, 真理子 and 坪井, 裕子 and 野村, あすか and 森田, 美弥子}, journal = {愛知教育大学教職キャリアセンター紀要}, month = {Mar}, note = {text, 本研究では,日本とフィンランドの小中学生の対人葛藤解決方略に関するQOL(Quality of Life)の比較を行い,日本の小中学生の特徴を明らかにすることを目的とした。日本の小中学生501名,フィンランドの小中学生185名の参加協力を得て質問紙調査を実施した。はじめに,対人葛藤解決方略をもとに児童生徒を類型化し,「他者変化志向群」「自己変化志向群」「対話重視群」の3つの対人葛藤解決のスタイルを抽出した。つぎに,各葛藤解決スタイルが国や学年とどのように関連しているかを検討した。続いて,国別学年別に葛藤解決スタイルとQOLとの関連を検討した。その結果,両国の小中学生の葛藤解決方略は,児童期には目立たない違いが,青年期前期を境に日本の自己変化志向,フィンランドの他者変化志向として顕著になることが示された。葛藤解決スタイルとQOLとの関連について,対話を重視した葛藤解決が高いQOLと関連している点は両国に共通していたが,日本の小中学生は,フィンランドの小中学生と比して,クラスメイトとの葛藤解決のあり様がより多領域のQOLと関連することが明らかとなった。これらについて,両国の対人志向性の違いには,学校における児童生徒同士の関係のみならず,学校生活において,相互協調性を重視する日本の教育と相互独立性を重視するフィンランドの教育の違いも影響していることが考えられた。また,葛藤解決スタイルとQOLとの関連から,日本の小中学生の学校生活におけるクラスメイトとの良好な関係の重要性が改めて確認された。このことは他者を準拠として自分の行動を決めることが多い日本の小中学生が学校生活や友人関係を巡って悩みを抱えやすい状況にあることを示唆していると言えよう。}, pages = {19--26}, title = {日本の小中学生の対人葛藤解決方略に関するQOL-フィンランドの小中学生との比較から-}, volume = {7}, year = {2022} }